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『キノはどうして旅を続けているの?』
『ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか?』
ものすごく汚い人間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ。……でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする。
――人間キノとしゃべる二輪車エルメスの旅の話。
彼らが、いろいろな国を訪れ、いろいろな人々に出会い、そして、3日目に旅立っていく。
キノとエルメスが訪れた国は、科学が発達した高い文明をもつ国だった。安定した環境の下、巨大なドームの中で暮らす国民達。一方、その国には、選ばれたエリートたちだけが暮らすことができる“開拓地”が存在していた。そこは、ドームの外で、実際の日光や土に触れることができるため、ドームに暮らす人々の憧れの地でもあった。キノとエルメスは、厳重な消毒を受け、ドームへと入る。そしてそこで一人の少女と出会い……。
(『病気の国 −For You−』) |
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